賃貸経営をするときには融資を受けることが多いです。
自己資金で足りない部分をローンを組んで銀行などから借ります。
借りた資金を返済するときには、元金均等返済と元利均等返済の2つの方法から選択できます。
2つの方法にはそれぞれメリットやデメリットがあります。
ここでは融資の返済方法である、元金均等返済と元利均等返済の特徴について解説していきます。
元金均等返済のメリットとデメリット
元金均等返済では、元金を一定金額ずつ返済していきます。
例えば、2000万を借りて毎月10万円ずつ返済していくというケースを例に挙げて説明すると、元金の2000万円には利息がつきますので、10万円に利息を足したものが初年度に支払う毎月の返済金額です。
翌年は残金は1880万円ですので、利息は前年度よりも減ります。
この方法では返済を始めたときが返済額は一番高いです。
元金が減ればそれだけ付く利息が減りますので、毎月の返済額を減額できます。
元金均等返済のメリットは元金を始めから返しているので、返済総額が少なくなることです。
さらに、毎月の支払い金額が減ることもメリットでしょう。
最初の返済ができれば、段々と楽になっていきます。
一方デメリットとしては、返済額は借りた当初が一番高いために、それに見合う収入が必要になることです。
手持ちに余裕があり、不動産投資から相応の収入が見込めるときには、早く返し終えられる元金均等返済は有効です。
元利均等返済のメリットとデメリット
元利均等返済は一定の金額を、同じペースで返済できる方法です。
返済金額が一定ですので、返済計画が立てやすいことがメリットでしょう。
元金均等返済に比べれば、当初の返済額も高くないのが特徴です。
例えば家賃収入が一定で入ってくることを見込んでいる場合には、ローンの返済も一定にしておくと返済できないというトラブルが起こりにくいです。
ただ、元金均等返済に比べれば返済総額は大きくなります。
最初から元金を返している訳ではないので、借入残高の減り方が遅くなるからです。
元金均等と元利均等に関する返済方法のまとめ
融資の返済方法には元金均等と元利均等があります。
融資当初から元金を返したいのであれば、元金均等返済を選択します。
当初の返済額は高くなりますが、早く返し終わる可能性が高いです。
一方、元利均等は一定の金額ずつ返済できます。
ただ、支払い期間は長くなります。
どちらの返済方法を選択するかは、手持ちの資金や期待できる収入を計算してから決めるといいでしょう。
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