ご存知の通り、賃貸経営は年々厳しくなってきております。
実際、空室率は全国的において増加傾向となっています。
少子化や相続税の節税対策のために不動産物件を購入する人が増えていることなどが影響している面もあるでしょう。
空室の状態が長期間に及んでしまうと、家賃収入が得られないだけでなく、物件自体のイメージダウンにもつながりかねません。
空室の増加を食い止め、満室経営を維持するために、どのような対策を行えば良いでしょうか。
今回は効果的な空室対策についてご紹介します。
空室対策を考える上で、とても重要な視点をお伝えしていきます。
”空室対策=満室対策!”
入居者さんになるべく長く住んでいただく!
空室対策は「空いた部屋をどう埋めるか」だけでなく、「いかに退去を防いで長期入居してもらえるか」という所にも重点をおくべきです。
いくら埋めても出ていく人が多くては、稼働率は高くなりません。
つまり、空室対策というのは、何も”部屋が空いてから考える”ものではなく、満室になっている状態のときにも考えておく必要があります。
『空室対策=満室対策』です。
今いる入居者さんに長期入居してもらって、満室を維持していくことが重要です。
長期入居してもらうためには?
では、長期入居してもらうためにはどうしたらよいでしょうか。
それは、入居者からのクレーム対応をしっかり行うことです。
なぜなら、クレームは入居者さんの要望そのものだからです。
したがって、設備故障に関する小さなクレームでも、単に交換作業を行うのではなく、「お客様満足度」を上げ、長期入居につなげるための工夫が必要となります。
長期入居につなげるクレーム対応のポイント
①入居者の話をしっかり聞く
②いつでも対応できるようにする
③的確な対応を心がける・費用の節約にも!
④対応はスピード重視する
⑤設備以外のトラブルもしっかり対応する
⑥入居者が相談しやすい体制をとっておく
⑦対応履歴を保存しておく
それでは、一つずつ見ていきましょう。
①入居者の話をしっかり聞く
とにかく、入居者のお話をよく聞くことです。
クレームを簡単に処理することを考えるのではなく、まずはしっかりと話を聞くことで、二次クレームを防止することが出来ます。
②いつでも対応できるようにする
設備の故障などは“いつ”起きるか分かりません。
トラブルが起きたときに、すぐに対応できる体制をとっておく必要があります。
③的確な対応を心がける・費用の節約にも!
たとえばトイレの水漏れなら洗浄剤の詰まりなど、まず入居者の過失がないかを確かめます。
その上で、必要があれば業者を手配するようにします。
そうすることで、ムダに業者を手配しなくても済みますし、問題を早期解決することが出来ます。
④対応はスピード重視する
要望を把握した後は、スピーディーに対応・処理することが大切です。
特に緊急性がある場合は、臨機応変の対策や配慮が必要になります。
⑤設備以外のトラブルもしっかり対応する
入居者からのクレームは設備トラブルだけでなく、騒音やゴミ出しのマナーといった迷惑トラブルや事故なども含まれます。
そういった場面においても、しっかりとした対応を心掛けないといけません。
⑥入居者が相談しやすい体制をとっておく
優しくて良い入居者ほど、設備の不具合などが多少あっても、生活に問題がなければあえて連絡をしてこない傾向があります。
しかし、こういった入居者にこそ、長く住んでもらいたいはずです。
気を遣うことがなく、いつでも気軽に相談ができる体制をとっておく必要があります。
⑦対応履歴を保存しておく
「この間のあの案件、その後どうなったんだっけ?」ということが無くなります。
また情報を残しておけば空室になった際の対策としても活用することが出来ます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、満室を維持しておくことの重要性と、入居者からのクレーム対応のポイントをお伝えしてきました。
冒頭で申し上げました通り、賃貸経営は日々厳しさを増していますが、工夫次第で最大の収益を保ちつつ、満室稼働をすることが出来ます。
また、満室経営をするためには、建物の管理状況をしっかり綺麗にキープしておくことも重要です。他の記事で書いてありますので、こちらも併せてご参考にしてください。
☆”あなたに合った賃貸経営の方法をご提案”するプライベート相談(個別相談)
☆”10年後の賃貸経営で苦労しない”ためのセミナー・勉強会